なす・わら・らぴす日記

アオドウガネのkou

今から一ヶ月程前の事です。
マンションのエントランスに
弱っていた【カナブン】を見つけました。

どうして良いのかわからず
とりあえず家に持って帰って保護しました。

今回、保護した理由は
以前、同じようにエントランスで
弱っていたカナブンを見つけた事があります。
エントランス横の花壇に置いてあげたら
次の日に人に踏み潰され、死んでいました。

その事で、後悔し、二度と人目につく所には
放さない様にしないといけないと心に決めていました。

今回保護したカナブンちゃん。

調べてみるとこがねむし科のアオドウガネと言う
昆虫でした。

カナブンは益虫と言われており
こがねむしは害虫と言われていて、姿は似ていますが、かなり大きな違いがあるみたいです。

アオドウガネはこがねむし科なので
やはり【害虫】と扱われ人間に見つかると
殺されてしまうかもしれません。

一時保護して元気になったら
放そうかと考えましたが、
放して人間に殺されてしまうのではないか…。
と考えたらどうしても放せなくなり
最後まで責任を持ってお世話する事にしました。

この日記やインスタ等には一切公開しなかった
アオドウガネのkou【コウ】ですが

今回、日記を書いたのは、コウを
知ってもらいたかったからです。

先程コウが息を引き取りました。
うちへ来て、丁度一ヶ月。

アオドウガネやこがねむしの寿命は
成虫で30日と言われているので、
きっと寿命だったのだと思います。

だけと、やはり、【もっと何かできることは無かったか】等と考えてしまいます。

昨日まで土に潜ったり
昆虫ゼリーを食べて元気に過ごしていたのに。

今日、夜行性のコウが珍しく物音をさせなかったので、ケージを覗いてみたら、土に潜ったまま
亡くなっていました。🥲

私がコウの事を書きたいと思ったのは
コウは虫だけど、とっても可愛かったんです。

ウチは文鳥もいるけど、
また違う可愛さでした。

元々、虫はあまり得意ではありませんでした。
だけど、不思議ですね。
毎日、一緒に暮らしていると、可愛くなって来て
最後は触れるようにまでなりました。

コウは土を入れてあげるとテンションが
高くなって、喜んでるのがわかりました。

虫なのに…ちゃんとそれが伝わってくるんですね。

いつのまにかコウは、我が家の家族になってました。
昆虫ゼリーにへばりついてるコウ。
昼間は土に潜ってるコウ。
落ち葉をお布団にして眠るコウ。

自然にコウを気にかけて、
コウの好きな広葉樹の枯葉を
探して入れてあげたり。
土を霧吹きで水で湿らせてあげたり。
気づいたらコウが大好きになってた私。

たった一ヶ月だったけれど。
コウと過ごした日々は私の中で
ちゃんと思い出になっていた。

もうコウはいない。
凄く寂しくて泣いちゃいそうだけど。

生き物と暮らす事は
いつかは、こう言う時が来るんだね。

コウ、コウは幸せだったかな?
私に保護されて、嫌じゃなかったかな?
危険かもしれないけどもっと、広い世界で
子孫も残したかったかな?

もしそうだったら
ごめんね、コウの一生を…。
って謝るしか無い。

コウ、どうか安らかに…。