なす・わら・らぴす日記

桜文鳥

最近は、発情も随分と落ち着いてきたわらびです。

放鳥も一羽で行っているので、刺激も無く

のんびりな感じなのです。

 

私の腕や足にちょこんと止まってる姿が可愛くて、ボーっか眺めながら…

f:id:walabiy:20210709133747j:image

 

 

初めて飼った文鳥の事を思い出していました。

 

私と文鳥の出会いは、私が小学生の頃でした。

 

おじいちゃんの家に遊びに行った時に

どこかのお家から貰ってきたと、

桜文鳥を見せてくれました。

 

当時は初めて見る、コントラスト豊かな

その鳥が不思議な感じに思えました。

 

その文鳥は、ピーコと名付けられ

日々、おじいちゃんから大切に育てられていた為か、おじいちゃんにベタ慣れでした。

 

そんな様子を一緒に来ていた従姉妹と二人で眺め羨ましいな…と思っていました。

 

家に帰ってその事を父に話すと

ある日、父が、仕事帰りに何処かのペットショップから一羽の桜文鳥の雛を買ってきてくれました。

 

おじいちゃんから、育て方を教えてもらい

飼い始めたのがきっかけでした。

 

初めて飼った桜文鳥の雛は小学生の私に

今まで味わった事がないような愛しい気持ちに

させてくれました。

 

同時に、毎日朝、夕の餌を自分で作って与えるという、責任感も与えられました。

 

やがて、升箱から飛び出してるくらい大きくなり、名前を呼んだら来るようになり

学校から帰ると一目散に桜文鳥の元へ行っては遊んでいました。

 

そして冬がやってきました。

 

ウチは古い木造住宅で

厳しい真冬の寒さを越す事ができず

その桜文鳥はお星様になってしまいました。

 

私は悲しくて寂しくてずっとその子を引きずったまま、何か有ると思い出し、涙していました。

 

見かねた父が、新しい文鳥を…と言ってくれましたが、私にはあの桜文鳥しか受け入れられず

拒否したのを覚えています。

 

私にとって、文鳥はあの桜文鳥だけでした。

 

桜文鳥を見ると、あの子を思い出してしまう。

私に文鳥の素晴らしさを教えてくれた。

同時に失った悲しみも…。

 

当時は、自分の不甲斐なさや悲しみから

うまく自分を立て直せなかったですが

 

あれから時間が経ち、

今になって、心からあの子にありがとうと言えます。

 

わらびと出会った時、何かシンパシーを

感じたのもあの子の面影を追っていたのかも

しれません。

 

現在、なすびやわらび、そして

ラピスと一緒に暮らせて

毎日、大変な時もあるけれど、

今は幸せです。